へるにあ日誌
下書きに書いたまま数か月放置されていた。
さて、今回は椎間板ヘルニアの記事です。
色々とインターネッツを調べても人によって、病院によってまちまちな情報が出てくるばかりで、ヘルニアを治す整体や一瞬で仕事復帰できるレーザー手術みたいな結果に邪魔されることも多かったので、ここに自分の場合の日記を残しておこうと思います。
これも結局「まちまちな情報」の一種なのですが。
5月上旬
ちょっと左臀部に神経痛を感じることが多くなる。
この頃自転車を買う。部屋が2階で、駐輪場もないのでチャリを2Fまで上げ下ろしする。結構腰に負担がかかる。
5月18日
結構左臀部が怪しくなってくる。
病院に行ったが、この段階では湿布をもらうのみだった。
仕事(在宅)が終わる頃になるとケツが痛くて即横になって動けなくなるみたいな日が増える。
5月21日
出社する。
帰り際あまりの左足の痛みに動けなくなる。
なんとか近くにあったドラッグストアで痛み止めを購入し、動けるようになったので帰宅には成功する。
この夜眠れず。
5月22日
今までは神経痛は夜に来ていたのだが、この日は朝から神経痛がひどく動けない。
なんとかタクシーに乗り込んで病院に行く。
そのまま入院する(1回目)。
入院後、仙骨裂孔ブロック注射。
なんとか眠れてトイレに行ける程度には痛みが引いた。
ヘルニアについて医師から聞くには、
自然に痛みが引いてくるケースもそこそこ多く、手術するケースは1~2割程度とのこと。
それなら仕事してるうちに引いてくるのかな......と思っていた。この頃は。
5月27日
1回目の入院時は早く仕事復帰したかったので、痛みも動ける程度には回復したため退院する。
ちなみに入院費は約8万円。ほぼ給付金が吹っ飛ぶ。
今日で26歳だそうです。9日ほど前に椎間板ヘルニアで入院し、現在は家でリハビリし社会復帰に向けてやって行っております。もうちょっとかかりそうです。皆様も腰は大切にお過ごしください。 pic.twitter.com/2m5xz7lHoZ
— ピーマン先輩 (@pmannet) 2020年5月31日
これは逆張りしたため入退院を全く報告しなかった様子。何かあった時の生存報告はちゃんとやろうと思います。
6月上旬
仕事(在宅)に復帰。椅子のクッションを新調する。(テンピュール:計24000円)
後から思ったこととしてはそこまでクッション重要じゃなかった。むしろ足が浮くようになって逆効果だったかも。
確かに仕事はなんとかなるがやはり夜は神経痛が悪化して退勤即寝たきりみたいな感じが続く。
土日は痛みが強いので寝たきり。
これでもいずれ痛みは引くと思っていたので仕事は続行する。
6月12日
この日の夜からほぼ睡眠不能みたいな痛みが襲ってくる。
処方された薬を飲んでも全然痛みが引かなくなってきて、また神経痛を感じる場所も左臀部だったのが左足全体にくるようになってくる。
6月15日
土日ほぼベッドから動かずに過ごしたが、全く状況は改善せず。
というかトイレにもいけなくなってきた。トイレに行けない恐怖からか、尿意も便意も2日ほど無くなってしまう。
退院後の通院(6月17日予定だった)を待たずして病院にもう一度行くことを決心。
何故かタクシーの予約が取れず診療時間が迫る。
電話しまくってなんとか近くにいたタクシーを呼ぶことに成功してほぼ這ったような感じでタクシーに乗り込み、病院に向かう。
そして入院(2度目)。
前回の入院時は手術は重いヘルニアでないとやらないと医師から言われていたが、仕事に大きく支障が出ている期間が長く、仕事への復帰を早めるために手術をすることになる。
神経根ブロック注射をして、かろうじてトイレに行ける程度にはなった。
飯は座って食えなかった。
6月16日
CTを撮った。これは手術のためのものとは違い、コロナに感染していないかを確認するための肺CTだった。
背中に針が刺さっているので(ヘルニアの直上から背中を切って手術するため)、仰向けになると痛く、ヘルニアの側を下にして寝ると痛いので、右向きに寝る姿勢でひたすら固定する1日だった。
インターネットをする体力もなかったが、痛くて寝るのもしんどかったのでここ2日は超長かった。
6月17日
手術した。
全身麻酔は初めての経験だったが、本当に「じゃあ麻酔入れていきます」の7秒後には終了していた。(実際は1時間ほど)
目を覚ましたら個室にいて、背中と尿道に管が刺さっていて、結構痛い。
あと麻酔明けの吐き気がすごい。3度ほど吐いた。
その日は割と腰も痛いし、痺れもそこそこあった。
でも猛烈な痛みではなくなっていた。
6月18日
1日明けて、痛みがかなり引いたことを実感する。
まだ管はつながったままだったが、歩いてみる。
歩いても痛みがない。すごい。トイレにも行ける。
トイレの便座に座っても痛くない。すごい。
トイレに行けた時は普通に泣きそうになった。約1週間ぶりに大をした。
飯を座って食えた。これも大体1ヶ月半ぶりである。
6月19日
尿道に刺さっていた管を抜いた。このときの感覚がかなり最悪だったので、もう尿道に管は刺したくない。
リハビリを開始した。
歩く姿勢があまりにも右に傾いていて内股ということを指摘される。
痛みが左足外側だったので、それをかばうようにずっと歩いていたようだ。
靴がかなり内側にすり減っていた。正しい歩き方を教わったがこの靴では全然歩けない。
それにしても理学療法士の人はすごい。
骨盤なり何なりをしばらくいじったらすごい動けるようになる。
整体って行ったこと無いけどこういう感じなのだろうか。
背中に刺さっていた管(血を抜くため)も抜かれ、普通に寝返りが打てるようになった。
寝返りを打ったのは2ヶ月ぶりくらいだ。
この辺から普通に睡眠できるようになって、快眠のありがたみを感じた。
(5月上旬頃から、痛みで夜中に起きることなども多かったので)
6月21日
外に出て歩けるようになった。
もともと体力がないところに2か月ほどまともに動けていなかったので、アスファルトの上を5分歩いたら膝が痛くなった。
流石にこのころになると食事ができる感動にも慣れてきたので、病院の食事が薄味であることに気づき始めた。
ちなみに9時に消灯してしまうので、野球中継を最後まで見ることは難しい。
6月24日
杖も歩行器もなしでしばらくは歩ける感じになった。
臆せずトイレに行けるところも素晴らしい。
自転車(リハビリ用)に乗ってみたが、サドルに座ると腰は痛い。この辺からヘルニアの時とは違うタイプの痛みが腰に残っていると気づき始める。
ヘルニアの時はしびれのほうが強く、手術後は縫った個所が当たると痛いのであまりわからなかったが、両方の痛みが引いた後にその妙な腰の違和感がやっと出てきた感じ。
医者曰くしばらく無理な姿勢を続けていた上に腰自体が弱くなっており腰痛は残ることがあるとのこと。ここからの腰痛の治し方は一般的に言われている腰痛の治し方と一緒らしい。ちなみにまだある。
6月26日
退院する。
退院した、第二部完 pic.twitter.com/HErAq3qw5P
— ピーマン先輩 (@pmannet) 2020年6月26日
電車に乗った時の感動が凄かった。ちょっと泣いた。すた丼を食べた。濃い味に感動した。
ちなみに退院した後そのままその足で行ったのは靴屋。左足がすり減りまくった靴を買い替えるため、店に入って一番「一番歩いてて腰に負担がかからない靴をください」で購入した。
6月30日
手術個所を抜糸した。これで真に日常生活に戻るといった感じだ。
あと椅子を購入した(3代目)。
この椅子は現在も使用している、結構良い椅子。結局値段やスペックより、自分の腰に合うかどうかなんだなあという普遍的なことに気付くのが遅かった。
買ったやつはこれの種別(2万くらいだったので高かった、状態かな)。
7月1日
仕事(在宅)に復帰した。
やはり座っていると腰が痛むのは変わらずだが、神経痛がないだけで100万倍楽である。
1時間に5分ほどの休憩(横になる)を取りつつの仕事再開。これができるのも在宅ならではかもしれない。
その後
通勤電車に乗って出勤できるようになるまでは結構な期間を要した。往復が長いので。
あと出社すると腰が痛いときに横になって休憩できないのは厳しい。だけど会社の椅子のほうが全然グレードが高いので何とかなった。
また、電車に乗れるようになっても電車の椅子に座るのは厳しい(京急はまだマシだが)ので、立ちオンリー乗車が結構長かった。
今(2020年12月)も腰の痛みは残っている。それでも一般的な仕事は何とかなる程度なので、本当に5月ごろと比べれば無いようなものだ。いやないことはない、痛い。
ヘルニアは再発可能性がどうやっても5%程度あるらしい。今のところは大丈夫なようだ。腰痛はいまだにあるが、ヘルニアの痛みはそれとは違って神経痛なのですぐわかる(多分)。一回ヘルニアをやっていると、痛みが分かって便利。
退院直後、ビートマニアをやりに行ったけどスクラッチをするたびに腰に響く痛みがあってヤバかった。☆9もまともにできなかった。皆伝に復帰できたのはヒロイックバース最終盤だった。今は元気に灼熱もできます。
音ゲーについてはちょっとプレイ姿勢が変わった気がする。チュウニズムがだいぶ前傾だったのが腰痛によりまっすぐ立つようになったり(これはポップンとかもそう)。
オンゲキも座りで腰に厳しい感じではあったが、動作自体はそこまで負担ではなかったので何とかなった。壁のクロスはしばらくできなかった。
ドラムマニアは座るのと両足でバスを踏む動作が思ったより腰に来るため、いまだにたくさんプレイできずにいる。引退(音ゲー用語)。
生活
今は一般的な腰痛持ちの人くらいの生活を送れている気はする。
腰を曲げてかがんだり、重いものを持つのは最近まで厳しかったので部屋の掃除とか配置変更が全然できなくて厳しかった。
自転車は退院2か月くらいしたら乗れるようになった。
長時間座るとかが厳しいので映画が全然見れなかったり、友人の首都高の誘いを断らざるを得なかったのはつらかった。
手術
自分の手術形態は通常の切開手術だった。インターネットで調べると内視鏡だのレーザーだの出てくるが、そうではなかった。傷口は3~4cm程度、入院は10日程度と説明された。
医師曰く今時は様々な手術形態があるが、単純に確実に摘出できる可能性が一番高いとかどうとか。これについてはほかの形態の手術を経験していないので何とも言えないが、少なくとも自分はいまのところこれで不満も不便もない。
ちなみに
1回目の入院は約10万円、2回目の入院は約30万円だった。
実際にはこの額は払っていない。高額療養費制度万歳。
てか保険がなかったら100万円以上。日本の保険制度万歳。
医療費控除の確定申告、面倒だ。